歌手のマドンナやサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドなどのセレブやアスリートなどが、身体作りやパフォーマンスアップのために取り入れていることでブームに火が付いた「ピラティス」。
一方で、インド発祥の「ヨガ」も、健康法として根強い人気があります。そんなピラティスとヨガの違いやピラティスの特徴などを今回ご紹介していきたいと思います。
目次
ピラティスとは

負傷している兵は当然、体を自由に動かすことができません。
とはいえ、何も運動ができないと筋力が低下してしまいます。
そこで、ジョセフ・ピラティスはピラティスメソッドの大きな特徴でもある、体の奥の筋肉、インナーマッスルを鍛えるためのエクササイズを考案しました。
これは負傷兵でもベッドに寝たまま、短時間でも効果的に運動不足を解消できるものとして知られるようになりました。
負傷した傷をさらに痛める事がないように、体の負担とならない数々の工夫がなされ、寝たままの姿勢で手足や背骨のエクササイズができ、筋肉を強化することに大いに貢献したと言われています。
後に、この時の経験を生かし、マットピラティスという新たなエクササイズの分野が開拓されていくこととなりました。またベットのバネなどを利用したりしてエクササイズを行なっていたため、現代のピラティスマシーンでおこなうエクササイズもバネを利用したものが多くあります。
ピラティスとは
・10回で気分が良くなり
・20回で見た目が変わり
・30回で体のすべてが変わる
と言われているほどで、ピラティスを行うことで効果的に体に働きかけることができます。
筋肉をコントロールしながら使うので、年齢に関わらず、運動が苦手な方でも無理なく安全に行えるのが特徴です。
ピラティスとヨガの違い
ヨガとの明確な違いがある
|
ヨガ(大枠) |
ピラティス |
歴史 |
インドの修行 ※インダス文明 紀元前4,000年~2,000年 |
ドイツのリハビリ 1,910年~1,920年頃 ※第一次世界大戦中 |
目的 |
心、身体、魂を紙【宇宙】に繋げる |
動作を学習する ~Study of movement~ |
西洋・東洋 |
東洋医学ベース基本 |
西洋医学ベースが基本 |
対象人数 |
集団(1:多数) |
個別(1:1) |
エクササイズ姿位 |
座位・立位多い |
仰向けが多い |
※ピラティスはヨガも参考に作られているので似ている部分がある
ピラティスの性質として、ストレッチとトレーニングの両方の要素が入ってきます。カラダを動かすことで活性化していない筋肉を動かし、自分の筋肉で引っ張り伸ばすため、動きの中でストレッチを感じることがあります。
さらにひとつひとつのエクササイズに目的があり、それを達成させるために繰り返しその動きをするため10回3セットのような筋トレに近いメニューに組み立て方になるのです。
そのため、以下の点でヨガやストレッチと明確な違いがあります。
ヨガ
ヨガは「このエクササイズをしたら次にこのエクササイズを行いトータルで目的を達成させる」というメニューに一連の流れがあり、心身をリラックスさせるなどのメンタル的な要素があるのが特徴です。
ピラティス
ピラティスには「この関節の動きが悪いから今はこの種目を継続して動きの改善する」という繰り返しおこなうことで強化したり、動きの改善をする目的があるため、すこしエクササイズ方法や目的が異なります。
ストレッチ
ストレッチは自分、もしくは誰かに引っ張ってもらい筋肉を伸ばして柔軟性を高めることで、疲労回復、可動域の向上などの効果が期待できます。
それに対してピラティスは柔軟性を引き出すためにほかの筋肉を鍛え、その力を利用して自分で動かす範囲を広げていくのがストレッチと違いになります。
それではもう少し詳しくピラティスについて解説をしていきます。
ピラティスの特徴
ピラティスの特徴1:動きを鍛えるエクササイズである
ピラティスはリハビリに用いられていたため、カラダのストレッチや筋力強化、動きの改善、そしてバランス強化を目的としておこなうエクササイズのひとつの考え方を言います。
ピラティスには
ピラティスの6つの原則
・集中
・センタリング
・コントロール
・呼吸
・精度
・流れる動き
という原則があり、これのことを意識しながら動いていきます。
また体幹安定を目指す現在の体幹トレーニングのイメージとは違い、”動きを鍛える”ところに視点を置いていることがピラティス独自のものです。
ピラティスは機能解剖学をもとに正しい動きを意識し、筋肉を使うとどのような動作が生じるのかを感じながらエクササイズを実施します。
また痛みを抱える人は、痛みが出てしまう動きや筋肉の使い方がわかるため特にオススメです。
ピラティスの特徴2:エクササイズの種類が豊富
画像引用:http://www.hirotec.biz/products/pilates.html
ピラティスは基本的なマットの上で行う方法からマシーン、チェア、バレルなどを用いて行いて、幅広い負荷の調整が可能ともなっており、500種類以上ものエクササイズがあります。
マシーンやバレルなどが日本でも使えるようになり、そのことでピラティスを行える層の拡大にもつながり、高齢者や、けがに苦しむ人たちでも、体への負担を軽減しながら適度な運動ができるようになりました。
マット、マシーン、チェアを使ったエクササイズ動画をご紹介します。
マットピラティス
マシーンを使ったピラティスエクササイズ
チェアを使ったピラティスエクササイズ
このようにピラティスは様々なツールを用いて行います。
動画で見てわかるように、重りを持って鍛えるというより綺麗な動きを重視したようなエクササイズが多いと思います。
このような動きを習得することで、関節に無理な負担がかからないように身体を使えるようになるので肩こり改善、腰痛改善などの効果が期待できます。
ピラティスはどんな人にオススメなのか?
ピラティスはダイエットやパフォーマンスの向上はもちろん、肩こりや腰痛、などたくさんあります。
ピラティスは単なるエクササイズではなく、その一生を身体的にも精神的に健康に生きてくための方法です。
特にオススメなのは肩こりや腰痛などの身体に不調を感じている方です。
ピラティスの1番の特徴は動作を学習することです。身体に不調を感じる方の多くは正しい筋肉の使い方や偏った使い方をした結果、関節などに負担がかかりその結果、痛み、不調に繋がっていきます。
そのためピラティスをすることで、自分の動きの癖に気づくことができ、改善することで健康的な身体を手に入れることができます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はピラティスについて記事を書かせていただきました。
日常の小さな癖でも積み重なると、身体に不調をもたらしてしまいます。
ピラティスを行うことで、自分の身体の癖に気づくことができ、改善することができるため、健康的な身体を手に入れることができます。
ぜひ、気になっていた人はピラティスを初めてみてください。

サンタ

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