目次
1.ホルモンのバランスが崩れる
まず一つ目はホルモンバランスの崩れです。ここではグレリンとレプチンというホルモンが肥満に関係してきます。ではこのグレリンとレプチンがどのようにダイエットと関わるのかをご説明したいと思います。
食欲を抑えてくれる作用があるのがレプチン
脂肪細胞で分泌されるレプチンは、脳の視床下部にある食欲中枢に満腹信号を送る役割を果たしています。まさにダイエット成功の鍵を握るホルモンといえるのです。
食欲増進作用があるのがグレリン
逆に、胃から分泌される「グレリン」は、視床下部の食欲中枢に「空腹」信号を送ります。つまり、食欲を増進するホルモンです。すでに十分なカロリーをとっているはずなのに、まだ食べたいと思ってしまうことなどにも、グレリンの働きが関係しているといわれています。
このレプチンとグレリンですが、スタンフォード大学の研究では、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人のほうがグレリンの分泌は15%減り、レプチンが15%増えたという結果が報告あります。
つまり、睡眠時間が少ないとレプチン(満腹ホルモン)の分泌量が減り、グレリン(空腹ホルモン)の濃度が上がるため、必要以上にたくさん食べてしまいがちになり、太りやすくなってしまうのです。
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2.コルチゾールの過剰分泌
2つめはコルチゾールの過剰分泌です。
コルチゾールはたんぱく質の代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進作用がありますが、睡眠不足や過剰なストレスにさらされると過剰に分泌されます。
コルチゾールが増えすぎると、成長ホルモンの働きを阻害し、基礎代謝を低下させ、エネルギー効率が悪く脂肪が燃えにくい体質になります。
またコルチゾールが過剰になると、通常よりも大量のインスリンが分泌されます。インスリンは余ったエネルギーを脂肪として溜め込む働きがあるため、食事で摂取したエネルギーが脂肪になりやすくなります。
3.成長ホルモンの減少
3つめは成長ホルモンです。
成長ホルモンには、子供の成長に必要なイメージがありますが、大人にとっても、全ての器官や組織の発達・維持に重要です。骨格や筋肉を発達させたり、脂肪を分解したり、体内のナトリウムバランスを維持するなど、健全な新陳代謝を促し、全身の細胞修復に関わってきます。
また、成長ホルモンが減ると、代謝が低下して脂質異常や糖尿病になりやすくなったり、骨や筋肉が減ったり、皮膚が弱くなったりします。
そんな成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されます。
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肥満になりにくい最適な睡眠時間とは
様々な研究結果で見ると肥満に影響が少ない睡眠時間は7~9時間の間がいいとされています。とくに危険なのは睡眠時間が5時間以下の場合です。睡眠時間が5時間未満の場合、肥満リスクが1.36倍、高血糖のリスクが1.27倍高くなり、レプチン量は15.5%少なく、グレリン量が14.9%も多かったという研究結果もあるため5時間未満の人は特に注意した方がいいでしょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
睡眠時間が少ないと
・レプチン(満腹ホルモン)の分泌量が減り、グレリン(空腹ホルモン)の濃度が上がる
・睡眠時間が少なくなるとコルチゾールの過剰分泌につながり、脂肪を蓄えやすくなる
・成長ホルモンの減少により代謝が低下
などが体に起こり太りやすくなります。
そのため、できるだけ7〜9時間の間で睡眠時間を取るようにすることを心がけましよう。

サンタ

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