目次
パーソナルトレーナーとは
パーソナルトレーナーとは、トレーナー1人、クライアント1人のマンツーマン形式でエクササイズやトレーニングの指導、栄養指導などを行う仕事です。プロのスポーツ選手をはじめ、俳優やモデルなど芸能活動をする人がクライアントになるケースが多いですが、近年ではRAIZAPの影響もあり、ダイエットや健康維持を目的とする一般の人を対象とすることも増えています。
トレーナーはトレーニングや栄養に関する知識はもちろん、クライアントの動きの癖を見分ける洞察力や修正させるためのコーチング力などが必要となってきます。
特に、運動が好きな人や、人をサポートすることが好きな人にはおすすめとなっていて、他業種からの転職が増えてきている注目の仕事となります。
パーソナルトレーナーの仕事内容
パーソナルトレーナーは、ダイエットやボディメイク、コンディショニング、競技パフォーマンス向上、機能改善、姿勢改善、肩こり解消など、それぞれ専門分野をもって仕事をすることが多いです。一般的な仕事の流れは以下になります。
パーソナルトレーニングの流れ
①カウンセリングを行い、クライアントが何を目標にしているかを聞き出します。
②カウンセリング内容に基づき、目標達成のための個々のクライアントに合ったトレーニング・プログラムを作成します。
③作成したプログラムに沿ってマンツーマンでトレーニング指導、食事指導フォームのチェック、修正、サポートなどを行います。
クライアントの目的がダイエットやボディメイクの場合はトレーニング2割、食事8割程の割合で食事がとても大事となります。そのため、クライアントの目標達成のためにパーソナルトレーナーが食事に関するアドバイスを行うこともあります。
また、つらいトレーニング継続のため、身体面だけではなく精神面のケアが必要になることもあります。1対1でトレーニングを行うため、クライアントとコミュニケーションを密にとり、信頼関係を築くことも重要です。
パーソナルトレーナーの年収
パーソナルトレーナーとして働く場合は
・正社員(年収300~600万)
→店長やマネージャー業務をしながらセッションもおこなう
・契約社員+インセンティブ(年収200~800万)
→基本給+セッション一本につき500円〜2,000円のインセンティブ
・業務委託(年収0円〜1000万)
→セッション一本につき3,000円〜7,000円
・独立開業(年収0円〜1500万円)
→店舗展開を多くすれば数億円稼ぐことも可能
などの働き方があります。
平均年収としては、300~600万円といわれています。
所属するジムによっては、歩合給となっているところもあります。担当する顧客の数が増えれば増えた分、給料に反映されるため、とにかくたくさんの顧客から指名されたり、人気の高いジムに就職することが年収アップのポイントとなります。
また、パーソナルトレーナーは、スポーツクラブの正社員よりも、個人事業主としてトレーニングジムと契約を結び、業務委託のような形で施設内で指導をする方が年収は高くなります。
もっと高年収を狙うならば、ジムを開業するという方法もあります。ジム経営者となれば収益は無限大となり、年収1000万円以上も可能となります。
パーソナルトレーナーになるには
現在、日本ではパーソナルトレーナーになるための公的な資格はないです。そのため、資格がなくてもパーソナルトレーナーとして活動することができますが、民間の資格を保有していた方がジムでの採用の際に有利になったり、クライアントを獲得するうえでアピールにもなるため、1つか2つほど民間のパーソナルトレーナーに関する資格を取得する人が多いです。
パーソナルトレーナーの資格
パーソナルトレーナーに関する資格は多くありますが、特に人気が高いのがNESTA、NSCA、 JATIの3つの団体が発行している資格です。
資格名 | 料金 | 受験条件 |
NESTA-PFT | 72,500円〜 | 高等学校卒業、所定の講座受講や指導経験1年以上などで受験可能 |
NSCA-CPT | 45,200円〜 | 高等学校卒業、AEDやCPRなどの救命系資格取得で受験可能 |
JATI-ATI | 155,600円〜 | 専門学校など、指定校を卒業するまたは指導経験3年以上で受験可能 |
NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
NESTAのトレーナー規格で、国際的な認知度も高く、採用の際に優遇されることも多いようです。認定試験を受けるには実務経験などさまざまな条件があり、該当しない場合は事前に講座の受講が必要となります。資格有効期間は4年間で、更新には講座の受講などで得られる単位が必要です。
NSCA(日本ストレングス&コンディショニング協会)
NSCA-CPTは米国NSCAの認定資格で、全米資格認定委員会(NCCA)が承認する国際的な信頼性も高い資格です。米国NSCAの国際支部であるNSCAジャパンが、1995年より日本語でのNSCA-CPT試験を始めました。取得にはトレーニング知識以外にも、解剖生理学、栄養学などの知識や指導スキルが必要となります。資格の維持には、セミナーなどの受講で得られる継続教育活動単位を、定められた期間内に取得することが必要です。
JATI(日本トレーニング指導者協会)
JATI(日本トレーニング指導者協会)は2006年に、「日本におけるトレーニング指導者の相互研鑽」を目的として設立された比較的新しい団体です。国内の認定資格としてよく知られており、日本の資格のみを募集している企業などに有効となります。日本の団体が管理しているという事もあり、大学・専門学校などとの繋がりが強く、養成学校も全国に存在します。学校などで指導者として働きたいと考えている方はこの特徴が有利になるかもしれません。
これらの3つの団体が発行する資格をどれか1つでも取得しているとパーソナルトレーナーとして活動できる幅が広がりますが、正直のところ3つの団体の中でどの団体が優れているなどはありません。
私はNSCAの資格を持っていますが、だからといって、就職をする際に役に立ったかというとそんなことはないです。これはNESTAやJATIの資格を持っていても同じだと思います。
大事なのはクライアントの身体を変えるための、トレーニングや栄養学について学ぶことです。そのため、資格を取るのがゴールではなく、あくまで通過点だと思うといいでしょう。
そしてパーソナルトレーナーになるための方法として
1.体育系の大学や専門学校に通って資格を取得する
2.ジムが開催している養成コースに通う
3.未経験でも就職できるジムに就職する
大きく分けてこの3つの方法があります。
それぞれにメリットやデメリットについて詳しく解説します。
方法1:大学や専門学校に通う
パーソナルトレーナーとして仕事する上で、トレーニングに関する知識やスキルは不可欠です。そのため、体育大学やスポーツ関連の専門学校などに入学して、運動生理学や機能解剖学、トレーニング科学、栄養学、スポーツ心理学などを学ぶ人が多いです。各民間資格の取得をサポートする学校もあり、在学中に資格を取得することも可能です。
メリット
・専門的に学ぶため、座学から実技まで様々ことが時間をかけて学べる
・在学中に複数の資格を取ることができ、資格対策の授業もあるため合格率が高い
・企業から学校に多くの求人がある
・大学などはトレーナーサークルなどもあるのでスキルアップができる
・珍しい器具や高価な器具なども使うことができる
デメリット
・学費がかかる(2年制の専門学校で約200万)
・トレーナーになるまで時間がかかる
こんな人におすすめ
・基礎から応用まで時間をかけて学びたい方や資格を取得したい方
方法2:養成コースに通う
現在、人気なのがパーソナルトレーニングジムが開催している養成コースに通うパターンです。大学や専門学校では、基礎的な知識について勉強しますが、実際の指導方法について詳しくおこなうところは少ないです。
そのため、知識はあるけれども、現場経験が少ないため、就職してから研修で指導の仕方を身につけます。養成コースでは、ジムで活用しているメソッドを元に機能解剖学から指導方法まで詳しく教えてくれます。
メリット
・ジムで使っているメソッドが学べる
・現場で使える知識を学ぶことができる
・現役のパーソナルトレーナーが講師を担当していることが多い
デメリット
・専門学校や大学に比べて学ぶ時間が短い
・NSCAやJATIの資格はとれない
こんな方にオススメ
・スキルアップをしたい方
・就職する前にトレーナーの勉強をしたい方
方法3:ジムに就職する
ルネサンスやティップネスなどで業務委託のパーソナルトレーナーとして活動するには資格や経験が必要ですが、RAIZAPや7/24workoutなどであれば未経験でも働くことができます。入社してすぐにデビューではなくしっかりと数百時間の研修をおこなって、社内の試験に合格してから現場にデビューするという形になります。実際に元自衛隊や元営業職の方などがRAIZAPに転職してトレーナーとして活動しています。
メリット
・未経験でも働くことができる
・ 入社してからも定期的に研修があるため、スキルアップを行うことができる。
デメリット
・ジムによっては内定までが大変である。(RAIZAPの採用率は3%)
・現場デビューするまでは給料が低い場合がある
こんな人におすすめ
・ パーソナルトレーナーにすぐに転職を考えている方
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
近年ではフィットネスクラブも増えてきたため、パーソナルトレーナーの需要が高まっています。
採用においてはトレーナー経験者や資格保有者が優遇されますが、未経験者の募集ももちろんありますし、最近では養成コースで学んでからその後、ジムに就職してパーソナルトレーナーとしてデビューする方も多くなってきています。
もし、パーソナルトレーナーになりたいと思っているのであればまずはこちらから相談してみるといいでしょう。

サンタ

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